第13回世界幹細胞サミットで2018年1月23日にフロリダ州マイアミでガラアワードディナー開催
マイアミ発、2017年12月20日(グローブニューズワイヤ) — Regenerative Medicine Foundation (再生医療財団、RMF)の2018年 Stem Cell and Regenerative Medicine Action Awards(幹細胞・再生医療行動賞)にヘルスケア分野の功労者 5 組が選出されました。 非営利機関である同財団は13年間にわたり、幹細胞及び再生医療分野に携わる優秀な革新者、リーダー、功労者を表彰しています。 2018年1月22日~26日に米フロリダ州マイアミのハイアット・リージェンシー・マイアミで開催される第13回年次World Stem Cell Summit(世界幹細胞サミット、WSCS)において、23日のガラレセプション及びディナーで授賞式が執り行われます。
今年の行動賞は、私たちが知るところの癌に終止符を打つことに取り組むグローバルリーダー、再生医療や革新的な細胞治療という新たな分野の進歩に寄与する世界リーダー、慢性疾患・消耗性疾患・致命的疾患の治癒法の発展に尽力する非営利機関代表、鎌状赤血球症と幹細胞について政策提言を行う Axis Advocacy(アクシス アドヴォカシー)の創設者兼サイエンス アドミニストレーター、京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)設立拠点長に授与されます。 いずれの受賞者も、幹細胞や再生医療の推進により健康を改善し治癒法を発展させることに献身的に取り組んでいます。
2018 Stem Cell Action Award(幹細胞行動賞)の受賞者は以下の通りです。
Advocacy Award(アドヴォカシー賞):Joe Biden(ジョー バイデン)前米国副大統領、Jill Biden(ジル・バイデン)博士
ジョー バイデン前米国副大統領とジル バイデン博士は、癌の研究とケアにおいて、その緊急性を訴え、どのようにすれば行政、学術会、非営利機関、民間部門が資源やシステムをより良く組織できるか新たな概念を示し、リーダーシップを発揮して改善に尽力してきました。 バイデン前副大統領が先導する米「がんムーンショット(Cancer Moonshot)」の取り組みにより、癌の予防、診断、治療努力が劇的に前進しました。 がんムーンショットは、癌研究の実施、予防推進、癌ケアにおける重要なニーズに取り組む大胆で創造的な破壊的アプローチを奨励する一連の連携努力に着手しました。 官民両部門でこの取り組みを推進することに加え、バイデン前副大統領は、がんムーンショットの科学的優先事項に対して7年間で総額 18億米ドルを拠出する21世紀治癒法(21st Century Cures Act)の可決努力でも先導的役割に貢献しました。
がんムーンショットの下でなされた進捗を踏まえ、バイデン前副大統領とバイデン博士は2017年夏にBiden Cancer Initiative(バイデンがん撲滅イニシアティブ)を立ち上げました。 バイデンがん撲滅イニシアティブは、癌の予防、検診、診断、研究、ケアの進歩を迅速化する解決策の実施を策定・推進し、癌治療における格差縮小を目指し尽力しています。
Leadership Award(リーダーシップ賞):Ed Bosarge(エド・ボサージ) – W. E.“Ed” Bosarge博士は、再生医療という新たな分野の世界的な先導者として認められています。 バイオテクノロジー革新の進歩に対する同博士の情熱的な尽力は、整形外科疾患、心血管疾患、神経疾患、癌、糖尿病等、慢性疾患の革新的な治療法につながっています。 Black Beret Life Sciences(ブラック・ベレー・ライフ・サイエンス)の会長及び創設者として、同博士は最先端の再生医療、成体幹細胞、免疫療法による治療法の開発と臨床現場への導入の迅速化に国際的な注力を継続しています。 科学的な発見や医学革新を米国の臨床診療現場へ還元する取り組みの中で、同博士は最近、消耗性疾患や生命を脅かす疾患を持つ米国人が、人生を変える可能性や生命を救う可能性のある新たな治療法を一刻も早く受けられるよう、安全かつ有効な細胞ベースの治療法の承認を推進するため、FDAの先導的役割を支援する連邦立法イニシアティブの先鋒を務めました。
Advocacy Award(アドヴォカシー賞):Shelley Ross(シェリー ロス) と Cure Alliance(キュア・アライアンス) – Shelley Rossは、トップクラスの科学者、研究者、医師、革新者、ならびに慢性疾患、消耗性疾患、致命的疾患の治癒法の開発によりこれらの疾患撲滅を目指す取り組みを支援する人々からなる非営利機関 Cure Alliance(キュア・アライアンス)代表です。 同機関の第一の目標として、可能性のある治癒法を試験段階から臨床現場へ迅速に移行させる取り組みに貢献しています。 同機関はこのような取り組みに対する社会の認識を高め、必要な場合は積極的に発信しています。 ロス氏はテレビ局のエグゼクティブ プロデューサーとして朝、プライムタイム、深夜番組に変革をもたらし、エミー賞3部門で受賞した実績があり、キュア・アライアンスにおける立場にもその経験を活かしています。 ロス氏はABCニュースでの17年間で最もよく知られており、エミー賞ニュース&ドキュメンタリー3部門、ピーボディ賞などを受賞しています。 CBSは最近、駆け出しのジャーナリストとしてのロス氏をモデルにしたドラマ化シリーズを発表しています。 ロス氏は天性の巧みな話術を操り、従来の医療で効果がなかった後に受けた再生医療がもたらした治癒について自らの感動的な経験をFDAに説明しました。 そして、他の人たちに治療法を不要に制約しないよう嘆願しました。 ロス氏はまた、Cell Transplant Center(細胞移植センター)及びマイアミ大学糖尿病研究所(Diabetes Research Institute)所属、編集長及び創設者 Camillo Ricordi(カミロ リコルディ)博士と共同でキュア・アライアンスの公式機関誌 CellR4 に寄稿しています。
Inspiration Award(インスピレーション賞): Adrienne Bell-Cors Shapiro(エイドリアン ベル・コース シャピロ) — シャピロ氏は鎌状赤血球症及び幹細胞患者の権利擁護に努め、Axis Advocacy Sickle Cell Disease(アクシス・アドヴォカシー鎌状赤血球症)ウェブサイトを創設してサイエンス アドミニストレーターを務めており、遺伝性の鎌状赤血球症の子供が生まれる家系で母親として4代目になります。 同氏は、UCLAの Don Kohn(ドン コーン)博士が成し遂げた幹細胞移植における仕事を骨髄移植の時代から支持してきました。 幹細胞科学は鎌状赤血球症を治癒することを確信する同氏は、この疾患と共に生きる人々の生活と全体的なヘルスケアの改善に人生の大半を捧げてきました。 過去3年間にシャピロ氏は幹細胞活動家として意見を発信し始め、多くのフォーラムでカリフォルニア再生医療機構(California Institute for Regenerative Medicine、CIRM)による治験の資金提供支援を訴え、Americans for Cures Foundation(アメリカンズ・フォア・キュア財団)のアンバサダーとしての役割を果たしています。 また、教育会議やセミナーへの出席、Sickle Cell Education Act(鎌状赤血球症教育法)の支持推進を目指し立法者との面会等の実績があります。
International Leadership(国際リーダーシップ賞): 中辻憲夫 – 中辻教授は、細胞生物学、化学、物理学に基づく学際的な研究及び技術革新を推進する研究所として、京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)を設立し拠点長を務めています。 同教授は、分野を超えた学際的な研究開発によって、ES細胞やiPS細胞などのヒト多能性幹細胞を薬品の発見や細胞治療に活用していくことを目指し尽力しています。 同教授は、ヒトES細胞ラインを確立し他の科学分野に無償で広く提供したパイオニア的グループの一員です。 また、株式会社リプロセル(ReproCELL)共同設立者でもあり、2013年にIPO(新規上場)を果たしています。 さらに、日本政府の支援を受けた幹細胞研究開発において数々の産学連携プロジェクトで先導的役割を果たしてきました。 中辻教授は、幹細胞研究や再生医療の世界的な一大連携ハブとして、再生医療市場が急成長を遂げている日本において最先端の研究を先導しています。 日系企業は世界中で先進療法に投資を行っています。 同教授は政策提言者及び慈善家として高く評価されており、教育、科学、技術に関連するプログラムを推進し次世代の学生や科学者の支援に貢献するため、自らの出資で一般財団法人 中辻創智社を最近創設しました。
第13回世界幹細胞サミットは国際的な注目を集めました。 RMF主催による、この橋渡し研究に焦点を当て、提携を促進する独特の国際会議は、世界30ヵ国以上から1,000人の出席者、210を超える参加団体、100人以上の発表者が見込まれています。
今年のWSCSは、パートナリングで業界随一のイベントである Phacilitate World Leaders Forum(ファシリテート・ワールド・リーダース・フォーラム)と同時開催され、Cell & Gene Therapy World(細胞・遺伝子治療ワールド)、Immuno-Oncology Frontiers World(免疫・オンコロジー・フロンティアーズ・ワールド)、共有の Cord Blood & Perinatal Stem Cells(臍帯血・周産期幹細胞)トラックが統合されています。 共催者は、Regenerative Medicine Foundation(再生医療財団)、カロリンスカ研究所(Karolinska Institute)、Maryland Stem Cell Research Fund(メリーランド幹細胞研究資金)/TEDCO、 メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)、ニューヨーク幹細胞財団(New York Stem Cell Foundation)、ノバサウスイースタン大学(Nova Southeastern University)及びNSU Cell Therapy Institute(細胞治療研究所)、Cure Alliance(キュア・アライアンス)、Interdisciplinary Stem Cell Institute at the University of Miami Miller School of Medicine(マイアミ大学ミラー医学部 幹細胞学際研究所)、University of Florida Center for Regenerative Medicine(フロリダ大学再生医療センター)、Wake Forest Institute for Regenerative Medicine(ウェイク・フォレスト大学再生医療研究所)、Weill Cornell Medicine(ワイルコーネル医科大学)です。 このような共催により、同サミットは先進治療と再生医療に尽力する世界最大規模の学際的なイベントであり、分野内外の重要な意思決定者が一同に会する国際的な会議の場となっています。
ご登録、またスケジュール及び議題の詳細については、http://worldstemcellsummit.com/ をご覧ください。 カスタマイズされた後援または出展についてのお問合せは、電話(米国 1-888-238-1423)又は電子メール(Bernard@worldstemcellsummit.com)にてお願い致します。
Regenerative Medicine Foundation(再生医療財団、RMF)について
非営利機関 RMF は、健康改善や治癒法達成を目指す再生医療の開発を迅速化する戦略的連携を促進しています。 RMFは、主力である World Stem Cell Summit(世界幹細胞サミット)を創設し、Stem Cell Action Awards(幹細胞行動賞)によるリーダー表彰、同財団の公式プラチナ メディアならびに機関誌の提携先である Stem Cells Translational Medicine(幹細胞橋渡し医療)との共同出版、教育イニシアティブの推進に邁進し、使命を訴求しています。 RMFに関する詳細については、同財団ホームページをご参照ください。http://regmedfoundation.org/
World Stem Cell Summit(世界幹細胞サミット)について
501(c)(3) 非営利機関である再生医療財団(RMF)により創設され、今年で13回目の開催となる世界幹細胞サミット 2018 は、Phacilitate Leadership Forum(ファシリテート・リーダーシップ・フォーラム)、Cell & Gene Therapy World(細胞・遺伝子治療ワールド)、及び Immuno-Oncology Frontiers World(免疫・オンコロジー・フロンティアーズ・ワールド)会議と同時開催されます。 同サミットは幹細胞科学及び再生医療分野における最も包括的で拡張的で学際的なネットワーキング及びパートナリング会議です。 治癒法を目指すバイオメディカル研究、資金供給、投資の促進という垣根を超えた目的を掲げる同サミットは、関係者の多様な事業形態に応じたワンストップ会議の役割を果たしています。
この発表に伴う写真を下記のホームページでご覧頂けます。
http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/62027bf9-d954-482c-8b04-afd166e8b40f
http://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/abc88b3c-84d0-4a7c-988d-80288576f923